現場にて−
「殺しとけ!」
などとイラつき気味にしゃべっているのを聞いたらゾッとしますね。

(ただでさえ見た目怖い人が多い業界ですが・・・

)
ですが、ご心配なく。建築用語では、チョッと表現の悪い言葉が多いのです。
これもその一つです。
★
「殺し・嵌め殺し(はめごろし)」
「殺し」という場合は、永久に取りつけたままの状態にする、
それを使えなくする、そこでお終いにするとかの意味になります。
「嵌め殺し」取り付けて、あるいは埋め込んで、後で動かす事が出来なくした納まり(納め方のこと)を
言います。
たとえば、「嵌め殺し窓」など。これは開けることが出来ない窓の事です。
まさに「嵌めこんで、殺して(動かなくする)しまう」にピッタリですね。

簡潔に言い当りすぎて、他に代わる言葉が見つからないのが現状です。
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「盗み」「逃げ」これも建築用語ならではの表現です。
「盗み」はコンクリート工事で、一部に切り欠きを入れることをいいます。
その部分だけを切り取った形になってしまう・・・
まるでコンクリートを、盗んだ様に見える事から来ていると思われます。
※絵はあくまでもイメージです!
「逃げ」は、基準の墨がものの邪魔になって出せないとき、
基準から適当な寸法で避けた位置に墨を打つ事です。
これを「逃げ墨」といい、また、墨だけでなく、不測の事態に備えて余裕をもたせた処置も
「逃げておく」などという場合もあります。
それからたま〜にですが
『ギャング』
という言葉も・・・。
当然マ○ィア等は関係ないです。
木材を製材するとき、そのまま下地材として使用できるようにある所定の寸法で正確に、
また表面をなるべく平滑になるよう引き立てたもの、また引き立てることを“ギャング引き”と
いいます。間柱等に使用します。
面白い表現の多い建築の世界でも、
ギョッ
と一般の人をさせる表現です。
これらも建築業界の古くて、悪い印象を与えている原因ともなっているといえば、
少し大げさでしょうが、業界では、こういう表現はすごく判りやすいのです。